2010年2月17日水曜日

米沢富美子著「人物で語る物理入門」読了

上巻を読まずに下巻のみ読みました。
Einstein,Bohr, Hubble, Meitner, Curie, Oppenheimer, 湯川・朝永, Bardeen, Gell-Mann
が取り上げられ、20世紀の相対論、量子力学から核物理、素粒子論、固体物性などの様々な分野の流れを概説してくれます。
この手の本は、講談社のブルーバックスが出始めた頃によく読んでいましたが、久しぶりに読むと、昔と違った理解ができ、面白く読めました。これに続いて、ブルーバックスの「物理学天才列伝」下巻という新刊が図書館の棚にあったので、読み始めています(こちらも上巻はなく下巻から)。こっちの本は、
Planck, Pauli, Heisenberg, Schlesinger, de Broglie, Rutherford, Fermi, Dirac, Feynman, Chandrasekhar, Hawking
などが書かれています。
この本には、第二次大戦前にはアメリカにも、ユダヤ人を特別に扱うことがあったことが書かれていて、Feynmanはこのためにコロンビア大学への入学を拒否されたり、プリンストンの大学院への入学の際にも、入学委員会での抵抗にあったことが書かれています。Meitnerのノーベル賞の件といい、日本人にはない感覚が欧米人にあるということがよく分かります。
米沢さんの本はこれに加えて、女性という別ファクターに対する抵抗があちこちで書かれていました。やはり米沢さんご自身がこれまでに、多くの抵抗を経験しているのだな~と感じられる文章でした。

2 件のコメント:

  1. 上下巻の下巻というと,より現代に近くて,物理的発見だけでなく,人間模様もリアルでおもしろかったのでは.
    オッペンハイマーもそういえば,ユダヤ系ですよね.
    私の知っている,と言ってもほとんど医者かコンピュータ関係の技術者や学者ですが,70〜80%はユダヤ系です.顔や名字でそれと分かる人もいれば,まったく意外な人も.

    私的にはユダヤ系は話が合うとういうか,とっつきやすいです.医学,科学系は学力さえあれば,入りやすかったとは,仲良しのユダヤ人の言葉です.

    ところで,PENとGF1の撮り方手帖は読まれましたか? 図書館にもないし,本屋にもないし.どうでしたか?

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  2. こんばんは
    http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9PEN%E3%81%A8%E3%83%91%E3%83%8A%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AFGF1%E3%81%AE%E6%92%AE%E3%82%8A%E6%96%B9%E6%89%8B%E5%B8%96-E-P1-E-P2-DMC-GF1%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E7%89%88-WINDY/dp/4839933855

    上のアドレスに「オリンパスPENとパナソニックGF1の撮り方手帖 E-P1/E-P2 DMC-GF1対応版 (単行本(ソフトカバー))」の4ページ分の見本があります。こんな感じでいろいろなパターンの撮り方を教えてくれますが・・・ものがないのでふ~んと眺めただけでした!!

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