2010年2月6日土曜日

リーゼ・マイトナーは意外と長生き

20世紀前半の放射線関連の業績でノーベル賞の受賞者の
多くはまだ放射線の害にたいする正しい知識を持たなかった
ことから、多くは、研究成果と引き換えに放射線の害を受けて
ていた。

エンリコ・フェルミ 53歳 がん
マリー・キュリー  66歳 白血病
イレーヌ・キュリー 58歳 白血病

ドイツのオットー・ハーンとリーゼ・マイトナーは90歳
近い高齢まで生きていた。これは、測定精度を意識して、
微量な物質の混入を避けるように、常に付着物などのクリーニング
を徹底していたことが幸いしたと言われています。

放射線の被曝は意外と日常茶飯事というと語弊がありますが、
結晶のエックス線解析などをやっていた友人などは、かなり
慎重にやっていたようですが、それでも、小さな被爆事故は
あったようです。

引き続き読み始めたのは、
米沢富美子著の岩波新書 「人物で語る物理入門」下巻
です。新書なので電車の中で読みやすそうです。

それ以外の積読本は

1 行動をデザインする 早稲田渡辺仁史研究室編
2 光琳カルタで読む百人一首
3 電波とラジオの基礎技術
4 オートポイエーシス論入門
5 樹木図によるパーソナリティの理解
6 解決志向の言語学
7 やさしく学べる心理療法の基礎
8 心理療法におけることばの使い方
9 カウンセリングと精神療法

4 件のコメント:

  1. 「ウラニウム戦争」おもしろく読ませてもらいました.核の発見,開発に女性が深く寄与しているのを改めて理解しました.

    リーゼ・マイトナーのことは時代的にあまりに近くて(?),時折ネガティブに聞いていました.ユダヤ人であるが故にノーベル賞から外されたと聞くと,どうしてもロザリンド・フランクリンのことが思い出されます.彼女が本来の二重らせんの発見者なのに不当に扱われたのは,本当に悲しくて,怒りさえ込み上げてきます.

    米沢先生の本にももしかしたらその辺りが載っているかもしれませんね.

    返信削除
  2. violettaさん、おはようございます。
    いまごろ、雪かき大変でしょうね。

    ロザリンド・フランクリンもエックス線回析の実験で放射線をあびたことが原因の癌だったと言われていますね。ワトソンたちの二重らせんも、彼女の結晶回析写真がなければ構造決定は出来なかった、いやアイデア自体思い浮かばなかったかもしれない・・・。ノーベル賞に値する研究成果をあげながら、正しい評価を与えられていなかったのは、ユダヤ人、女性というマイトナーと同じ状況だったというわけですね。ジェンダー、男女同権ということばと現実は今でも分離しています。ただ、入社試験時に試験官に言われている事は「まともに選ぶと女性が多くなるから、バランスを考えて!」です。

    返信削除
  3. 東に強いpierreさんにお伺いします.
    石洞美術館には行かれたことがありますか.
    千住大橋駅近くとなっていますが,JR北千住からはだいぶ歩くのでしょうか.
    KIMONO真楽の新年会のためお茶のお稽古を休んで出かけるので,お茶に因んだ展示をと探したら,こちらがヒットしました.
    情報をいただければ(こちらであるいはメールで),力強いです.

    返信削除
  4. violettaさん
    こんばんは、石洞美術館は毎日通勤電車の中から見ています。まだ行ったことはないのですが、リサーチはしておりますので、今日の記事としてこれからアップします。ご覧ください。

    返信削除