2009年7月21日火曜日

聴導犬、EV / HV

昨日聴導犬の話を書いたが、HVの低速時のモータ走行の静かさが、逆に安全性を損なう可能があり,せっかくの静かな走行音がネガティブな効果を出しつつあるという、なんとも皮肉な結果になっているのは、笑えない現実である。 低速時はHVもEVも呉越同舟ということですね。聴導犬にも試練ですね!


最近フォローしている話題に日産のEV/HV(電気自動車/ハイブリッド自動車)の話題がある。前回の記事(2009/7/3)以降の主な話題に次のものがある。

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2009/7/15日産、主要高級車にHVを設定-後輪駆動の大半に日産自動車は2010年から主要高級車に順次、ハイブリッド車(HV)を設定する。

すでに同年秋に「フーガ」のHVを発売する方針で、同車に搭載したハイブリッドシステムを後輪駆動(FR)車の大半に搭載していく。日産はHVで出遅れているが、大型高級車へのHV設定を増やし、HV高級車市場で先行するトヨタ自動車を追撃する。  日産のFR車は「フーガ」のほか「シーマ」や「スカイライン」シリーズと海外で展開する「インフィニティ」ブランドなど10車種程度。モデルチェンジ時期などを考慮しつつ、大半の車種にHVモデルを設定する。  日産は現在、国内ではHVを発売していない。北米では「アルティマハイブリッド」を販売しているが、ハイブリッドシステムはトヨタから技術供与を受けている。  日産は環境技術では電気自動車(EV)に注力し、HVでは後手に回っていた。ただ、高級車が多いFR車はHVを搭載しても、消費者の割高感が小さいと判断、来年内の投入を打ち出していた。FRだけでなく、小中型が多い前輪駆動車用のHVシステムの開発も進める。  日産が開発しているHVシステムは1モーター2クラッチのシンプルな構造。電池にはリチウムイオン電池を採用する。モーター走行とエンジン走行をスムーズに切り替えられる。加速性能を維持しながら低燃費を実現する。  HV市場はトヨタのプリウス」やホンダ「インサイト」がけん引し、5月の新車販売(軽自動車除く)では全体の1割を突破。20年には2割近くなるという試算もある。トヨタは「レクサス」ブランドで専用車を投入するなどHVの品ぞろえを広げており、市場の裾野が広がっている。海外メーカーも独ダイムラーが09年秋に、独BMWは10年に高級HVの日本市場への投入を予定している。

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2009/7/17ハイブリッド車、日産、中・小型を自社開発、11年めど国内販売、市場拡大に対応。

 日産は10年末、小型の電気自動車を日米で法人向けを中心に発売し、12年に世界で一般向けに販売する予定。ハイブリッド車については、高級車や大型車に適した後輪駆動用のハイブリッド技術を独自開発し、10年秋に高級車「フーガ」に搭載して発売する計画だった。  ただ、高級車や大型車は販売台数が限られるうえ、国内販売店からは中・小型のハイブリッド車の投入要請が強まっていた。燃費性能向上や販売テコ入れにつながるとして開発する。  一時経営危機に陥っていた日産は02年にハイブリッド技術開発を凍結、トヨタから技術供与を受けることで合意した。06年から米国で販売する中型セダン「アルティマ」にトヨタから調達した基幹装置を搭載しているが、月間販売台数は1千台弱。当面は続けるもようだが、自社技術の開発後に打ち切る見通し。 トヨタとホンダが相次いで新型車を投入したのに加え、エコカー減税などの後押しもあり、6月の新車販売に占めるハイブリッド車の比率(軽含む)は約9%に達した。政府は温暖化ガス削減のため、20年までに新車の半分をハイブリッド車など環境対応車にする目標を打ち出している。

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2009/7/20日産とNEC共同会社、リチウムイオン電池の試作開始。

日産自動車とNECグループが共同出資する車載電池の生産会社オートモーティブエナジーサプライ(神奈川県座間市、AESC)はリチウムイオン電池の試作を開始したと発表した。まず、年間で車1万3000台分の生産能力を確立し、当面は数十台分の規模で試作生産していく。2011年度までに、生産能力は6万5000台分まで拡大する計画。日産や仏ルノーのほか、国内外の自動車メーカーへの納入を目指す。

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2009/7/21日産、英に車用電池工場、310億円投資――電気自動車も生産へ。

 【ロンドン】日産自動車は20日、2009年に英国とポルトガルで電気自動車用の電池工場を建設すると発表した。投資額はそれぞれ310億~350億円。生産能力は年間6万ユニットになる見込みだ。英国では完成車を組み立てるサンダーランド工場の敷地内に新設する計画で、電気自動車の組み立ても同じ工場で実施する見通し。環境意識の高い欧州で電気自動車を生産することで、環境対応車の世界展開を加速する。  英国の新工場では約350人の新規雇用が見込まれる。投資額は5年間で2億ポンド(約310億円)を上回る見通し。  ポルトガル工場は新規雇用が200人、投資額は2億5000万ユーロ(約340億円)を見込んでいる。  日産はすでに来年から日米で電気自動車を発売する計画を持つ。海外での生産を加速し、12年にも米国で年10万台規模で量産する見込みだ。

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前回の記事の中で、素人眼にも、日産のHVに関する不透明感と経営的な課題が解決しないことを書いたが、日産自体はそのことをこのように対応するつもりなのだという、考え方が示されたという点で、方針的には納得できる記事である。
トヨタのハイブリッドはそのコンセプトから量産まで、たった2年しかかけていないと言われている(文春新書「ハイブリッド」)。現状から見れば、日産はさらに短期間での日産版HVを作ることを是非見せてもらいたい。

がんばれ日産!!

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