2009年5月6日水曜日

LFJ最終日(その1)






LFJ(3日目)
(1) 11:45~12:15  hall C
 オーケストラ・アンサンブル金沢&井上道義
 このホールは全体的に小さくて、最後列でもOK

①「音楽のささげもの」(BWV1079)から六声のリチェルカーレ ヴェーベルン編曲
 昨日のオーケストラ編曲版にちょっとうんざりしていたので、若干腰が引けていた
 のですが、とても面白く楽しめました。主旋律をメロディ楽器のみが演奏する
 のではなく、いくつもの楽器の間で受け渡され、全体としてメロディーが聞こえて
 くるという趣向の編曲で、バッハが現代音楽に聞こえる瞬間でした。この1曲で満足。
 写真はこの時の演奏前のものです。

②ブランデンブルグ3番(BWV1048)
  2日目に書いた2楽章は、チェンバロのカデンッアで処理しており、
最後に通奏低音がチョコット重なるという形でした。

③管弦楽組曲3番(BWV1068)
2楽章が「G線上のアリア」で有名なエールです。弦楽が指揮者の左右に別れて、音楽の受け渡しが
 見た目にもよくわかる楽器配列で特徴がありました。ちょっと気になったのが3本のトランペットの
 アンサンブルです。初代音楽監督の岩城さん以来、弦のアンサンブルの評判は聞いていました。
 年は若い3人のトランペットですが、私にはどこかしっくり来ないところがありました。

 井上さんの派手さと、このオーケストラの持つ雰囲気のアンバランスも面白い一面がありますね。

(2) 14:45~15:45 hall A
   シンフォニア・ヴァルソヴィア&カントロフ
  この組み合わせで、毎日のhall Aの公演の50%近くをこなしていましたね。
  カントロフはもともとバイオリンで、グレン・グールドに見出されたという
  エピソードをお持ちとか。ソリストのあとから、拍手をしながら出てくる姿がとても
  印象的でした。
① バイオリン協奏曲第1番イ短調(BWV1041)
② バイオリン協奏曲第2番ホ長調(BWV1042)
③ 2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調(BWV1043)
  女性①と男性②のバイオリニストで③を演奏してくれました。
  最終日なので、最終楽章のアンコール演奏ありました。全体的には満足

(3) 17:15~18:15 hall A 
  ヴィヴァルディ:四季から春
  バッハ:管弦楽組曲3番(BWV1068)ニ長調
  ヴィヴァルディ:4つのバイオリンのための協奏曲ロ短調
  バッハ:4台のピアノのための協奏曲(BWV1065)イ短調
  サプライズ!最初にネマニャが出てきて、突然春を引き出しました。
  初めて聞きましたがとても楽しそうなバイオリンでした。
  うわさによれば、4つのバイオリンでは浮いてしまうのが見え見えなので
  ヤ~メたとか!次回の参加があればマークしておきます!
  2曲目の3番は今日2回目ですが、金沢で気になったトランペットに注意して聞きました。
  なんと、こちらのトランペットのアンサンブルの良いこと!すっきりしました。
  4人のバイオリンのソリスト(予定していた一人がいないので、コンサートマスターが代役)って、
  そう滅多に聞けるものではないですよね? バッハのものはヴィヴァルディの原曲をピアノ
  (チェンバロ?)用に編曲したものだそうです。このような企画はとても面白く、LFJらしい好企画
  でした。個人的にはやはり弦楽のほうが聴きやすかったです。これも満足。

最後の大物「マタイ」は明日以降にレポートします。











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