2012年2月21日火曜日

おひなさま


日光街道の千住大橋のたもと近くに、素戔嗚神社があります。
ここは、奥の細道の発句の地として有名で
ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ」
の句碑があるので有名です。
ここの神殿の右側に句碑がありますが
その神殿の右の昇段口にこんなものがありました。










2012年2月19日日曜日

適塾

湯木美術館のそばに適塾があります。
ここは福澤諭吉が洋学を緒方洪庵から学んだ場所として有名。
この適塾の道を挟んだところの地下に、京阪線淀屋橋の駅があり、
始発駅なので、京都に行くには便利なところです。


適塾正面、京阪電鉄「淀屋橋駅入り口」から

上の写真の右側が公園になっています。




適塾の一筋 湯木美術館よりには 
緒方記念会(緒方家子孫?経営?) という病院がありました。

湯木美術館 その2

茶杓が3本並べて陳列されていた、左はしの茶杓
「ゆずり葉」 宗旦作
です。ごま竹で表うらとも薄い拭き漆がほどこされて
いるのだそうで、写真でもわかるように光沢があります。
面白いのは共筒です。「ゆつりハ」と書かれた下部
が、削りすぎたのか穴があいています。
私の茶杓作りでも、これをやりそうです。
その際は「わび茶」好みでと言えそうです。


道入作  「黒楽平茶碗」です。

とても見込みが大きいです。
 
黒楽茶碗 銘「しば栗」
すらっとしたイメージがありますね。



赤楽茶碗 銘「再来」 作長次郎  宗旦所持
白みがかった赤釉で部分的に灰色の窯変が見えます。
いくつもの金継ぎが時代を表す景色になって
いると思います。「一文字」という銘の赤楽と
ならぶ長次郎の代表作だそうです。

黒大棗

千家名物 又隠棗  蓋内に宗旦花押、底に「又隠」の文字
黒塗りの小棗です。

点前座3点の取り合わせ。
利休瀬戸茶入・銘「有明」は瀬戸の重厚感。
信楽芋頭の水指(本阿弥光甫作)

黒楽茶碗・銘「キリギリス」 長次郎作。
全体に厚造りで、長次郎作の黒楽茶碗の中でも
 特異な造形だそうです。釉薬はカセている部分と
つややかな部分とがあるのだと解説にあります。
ヘラ目の珍しさを称賛して、茶碗が「秋の静かなる様を思わせる」
ことから、この銘となったとの書状が附いているそうです。

千家名物 利休所持 黄瀬戸建水 銘「大脇差」

とても大ぶりで、さすがに大柄の利休にあった
大きさだったのでしょう。並の体格では水差し
のように見えてしまいます。



小じんまりとしたとても静かな美術館でした。
大阪に行けるときは時間を作ってぜひ行きたい美術館です。

2012年2月10日金曜日

関西旅行編(湯木美術館)

水曜・木曜と仕事で大阪・神戸に出張でした。
移動を少し早めて、湯木美術館の平成24年春季展
千家名物とその周辺―利休・小庵・宋旦の茶道具
という展示を見てきました。
新大阪から地下鉄御堂筋線に乗り、4つめの駅
淀屋橋で下車、11番出口ででて、左に曲がって
1本目の道を2ブロックくらい行ったところに
ある東淀インというホテルの前にあります。
入口入ると右にロッカーがあるので、荷物を
預けられます。2階の階段を上がると受付があり
¥700の入場料を払いいよいよ入館です。
廊下をすこし進むと入口になり、展示会の説明パネル
があります。
この先左側に茶室形式の展示があり、今回は
道仁作の釜、如心斎在判の炉縁、古根来塗水差、
松本周防守伝来唐物独楽茶器、
銘古今の大桶黒茶碗、銘鶯の淡々斎作の茶杓が
展示されています。
この先の展示スペースは12~3畳程の部屋で
26点ほどの展示物が展示されています。
このなかで、千利休作とされているものは
瓢花入 益田鈍翁伝来
茶杓 銘「ヤハラ道怡」
と消息「白餅の文」利休筆
の3点でした。
私は3本の茶杓を楽しく拝見しましたが、
特に、利休が使用していたという
千家名物 茶杓 春屋宗園作 細身で漆で拭かれたもの
と利休作の茶杓でした。

2012年1月27日金曜日

20120126銀座伊勢由


買い物ついでに、久しぶりに伊勢由ウィンドウの写真です。
中央のウィンドウの左、右、再度のウィンドウの上、下の順です。
二枚目は色の一番近いものを選びました。







また、知っているお店が店じまいという話を聞きました。
銀座もどんどんお店が変わっています。


茶杓制作状況


お正月のお休みを利用して制作を開始した茶杓ですが、
共筒のふたを除いて、恰好がついてきました。

実際に試作してみて、どこが難しいかといえば、残っている
共筒のふたの作成が最難関です。一度やってみましたが、
ぴったり感がなく、失敗でした。

昨夜は新橋の銀座通りの交差点にある茶道具屋さんで
茶杓袋を購入してきました。共筒と茶杓袋の写真です。
最終的には桐箱を購入して、それに共筒と袋と茶杓を
入れてみるつもりです。

2012年1月21日土曜日

宗箇展の静と動


展覧会の中にある、動と静 という視点で書いてみます。

宗箇展の展示のなかで、最初に目を引いたものは

入り口の野点の道具のなかの 小井戸の茶碗「白雲」
野点用なのか多少小ぶりで野原で飲むお茶の気軽さ
と、空に浮かぶ雲の気軽さを感じました。
どちらかといえば静の部分

この茶碗について、ほかの方のブログを見ると
1997年の茶道雑誌に記事がのっているようです。


それに続いてそれとなく展示されていた大名物唐草文染付茶碗「荒木高麗」

これに、匹敵するのは宗箇作の「さても」
手ひねりの茶碗の外面を直線的にカットしたへら目を持つ、臙脂色の茶碗です。
まさに闘将を感じさせる荒々しさです。これは動の茶碗です。

でも、この隣に長次郎の「面影」、光悦の「村雨」が
それとなく置かれているので、そちらに目が行ってしまうかも!!

ほかにも、いくつか興味をもった茶碗がありましたが、残念ながら
カタログがないので、不明です。



展覧会の出口近くに 茶杓のコーナがあり、興味深々で拝見しました。
その中に「敵がくれ」という2本の茶杓があり、共筒はなしでしたが、
解説には、大阪夏の陣の際、泉州樫井の戦さの最中、
迫り来る敵軍を待ちながら、眼の前の竹薮から竹を
切り出し、悠然と二本削ったというものでした。上の写真
最近茶杓作りを体験した人間からは、結構曲げるの大変なのに?
どうやって曲げたのかしら?なんて気持ちになる一品でした!
これは、静の品といえそうですね。

それと、すっきりとした利休の花入れ(静)と並んで、
ざっくりとナタ目が目立つ男性的な宗箇の花入れ(動)
も目を引きました。

それにしても、宗箇以外の名品がたくさん
展示されており、ちょっとビックリしたのも事実です。

会場外にお茶席がありましたが、¥1000でしたし、結構
人もおり、パスしました。このお茶席については、こちらの
方のブログに詳しい記事がのっていましたので、ご参照ください。
次は宗箇流のお茶のお手前について少々書く予定です。