2012年2月19日日曜日

湯木美術館 その2

茶杓が3本並べて陳列されていた、左はしの茶杓
「ゆずり葉」 宗旦作
です。ごま竹で表うらとも薄い拭き漆がほどこされて
いるのだそうで、写真でもわかるように光沢があります。
面白いのは共筒です。「ゆつりハ」と書かれた下部
が、削りすぎたのか穴があいています。
私の茶杓作りでも、これをやりそうです。
その際は「わび茶」好みでと言えそうです。


道入作  「黒楽平茶碗」です。

とても見込みが大きいです。
 
黒楽茶碗 銘「しば栗」
すらっとしたイメージがありますね。



赤楽茶碗 銘「再来」 作長次郎  宗旦所持
白みがかった赤釉で部分的に灰色の窯変が見えます。
いくつもの金継ぎが時代を表す景色になって
いると思います。「一文字」という銘の赤楽と
ならぶ長次郎の代表作だそうです。

黒大棗

千家名物 又隠棗  蓋内に宗旦花押、底に「又隠」の文字
黒塗りの小棗です。

点前座3点の取り合わせ。
利休瀬戸茶入・銘「有明」は瀬戸の重厚感。
信楽芋頭の水指(本阿弥光甫作)

黒楽茶碗・銘「キリギリス」 長次郎作。
全体に厚造りで、長次郎作の黒楽茶碗の中でも
 特異な造形だそうです。釉薬はカセている部分と
つややかな部分とがあるのだと解説にあります。
ヘラ目の珍しさを称賛して、茶碗が「秋の静かなる様を思わせる」
ことから、この銘となったとの書状が附いているそうです。

千家名物 利休所持 黄瀬戸建水 銘「大脇差」

とても大ぶりで、さすがに大柄の利休にあった
大きさだったのでしょう。並の体格では水差し
のように見えてしまいます。



小じんまりとしたとても静かな美術館でした。
大阪に行けるときは時間を作ってぜひ行きたい美術館です。

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